フィンランド語でクリスマスのことを「ヨウル」(Joulu)と言います。「12月」を「クリスマスの月、ヨウルクー」(Joulukuu)と言うように、フィンランド人にとって「クリスマス」は独立記念日(12月6日;偶然にも聖ニコラスの祝日と同じ日です)
に次いで大切な年中行事です。
クリスマスは、12月25日にキリストの誕生を祝うキリスト降誕祭ですが、フィンランドでは11月の下旬から既に、知人を囲んでクリスマスを祝う「ピックヨウル」(Pikkujoulu)というパーティーがいたるところで行なわれます。また、12月の上旬には、クリスマスカードを友人や知人に配り終えてしまいます。そして、家族と共に大切なクリスマスを過ごすための準備をするのです。
日照時間が少なく、また冷たい雪化粧をほどこした12月のフィンランドの街並みにクリスマスの鮮やかな電飾や、キャンドルの薄明かりが灯されます。田舎に暮らす人々はクリスマスツリー(Joulukuusi)を見つけに森へ出かけ、都会暮らしの人々は野外市場でツリーを購入し、自宅で装飾をほどこします。お店はクリスマスの食料を買い求める人々でにぎわい、家庭では焼きあっがったばかりの自家製パンの芳しい香が漂います。そんな慌しさの中、次第に地方に暮らす子供達の家族が故郷に集まり始め、クリスマス・イブ(Jouluaatto)を迎えるのです。
クリスマス・イブ、町は前日の慌しさから静寂の時に変わります。トゥルク大聖堂の鐘の音が正午に鳴らされ、クリスマスの式典が始まります。フィンランドの人々は、自分の祖先の祭られた墓に赴き、ロウソクの温かい光を祖先に捧げるのです。そして、自宅に戻り、家族そろって今年一年の出来事を語らいあいながら、クリスマスの食事を楽しみます。食事の後、クリスマスに備えてサウナで体を清めるのです。
クリスマスの朝、現在では以前よりも少なくなりましたが、教会へ人々は赴きイエス・キリストにお祈りを捧げます。そして、家族と水入らずの時を過ごします。そして26日の聖ステパノ祭「Tapanin
päivä」まで、この静寂の日々が続くのです。
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